第3回 ユトリストの脅威:ITproこの教育環境で育った新人(ここではユトリストと呼ぶ)が社会人デビューするまで,あと1年。その破壊力は想像もつかないが,近年の新人をみるとその傾向がいくらかは見えてきた。いくつか事例を紹介するので,来年以降の新人対策として教訓にしてもらいたい。
Googleに情報があるかどうか、なければあきらめる傾向、Googleの検索結果の上位にあるものを信じてしまう傾向など、基礎知識の欠落と短絡的な思考パターンがゆとり教育世代にはあると書いています。物事を理解し、自分で考える力が必要とまとめています。
しかし、これらはゆとり教育と関係なく、ネット世代の傾向ではないかと思います。徐々に検索が高度に進化してきたのを見てきた世代と違い、気づけば家にパソコンがあり、インターネットに接続されていて、便利な環境がすでにある状態。親に聞いたり、百科事典や辞典で調べるよりインターネットで調べる習慣がついているのでしょう。
この記事を書いた著者自体、自分で「近年の新人」と書いてあり、決して「ゆとり世代の新人」を扱っているわけではないのです。ネット上で「ゆとり世代」といえば、学力不足を指す隠語で、実際のゆとり世代とは限らないのですが、この記事もそんなレベルの話にしかなっていません。
確かに学校でも、インターネットでの調べ学習が小学校からおこなわれ、児童生徒も検索結果の上位のものを写すだけ。正しいかどうかの検証や複数サイトの比較による検証はおこなわれません。インターネットの検索結果が正しいと勘違いしてしまいそうな検索学習しかしていない授業が多いのです。総合的な学習の弊害というべきです。
総合的な学習の中では、教師の既知の範囲外のものが多く扱われます。児童生徒がまとめたレポートに対して、その誤りを指摘できるほどの幅広い知識を持っているわけではありません。指導者自身が誤った知識で指導する可能性すらあるのです。例えば福祉の学習における「老人体験セット」や「車いす」による体験も、中途半端な体験ならやらない方がいいという意見もあります。
ゆとり教育の結果なのか、ネット世代の結果なのか、実際に社会人となって働くようになっても、それらの要因を切り分けることはできないのではないかと思います。少なくても、時代は変わり、違った環境で育っているのですから、いつの時代も「最近の若者の考えていることはわからない」というのは繰り返されるのです。そういう私も新人類です。