観点別評価や到達度で単純に5段階の評定だけでなくなって久しいのですが、それでも保護者が求める情報は結局成績と順位。テストの到達度を記述しても、100点満点のテストで50点だったら到達度は50%に決まっています。偏差値でさえ、成績や順位をオブラートに包んで、わかりづらくしている数値としか思っていません。
5段階の評定は、到達度によって決定されます。なので、学年の順位や偏差値とは関連しません。それでも順位などの情報を求めるのは、受験の時に自分の子供がどの位置にいるかを知りたいからです。希望校に合格する可能性を知りたいのです。保護者の学歴は低くても、子供には高学歴を求めます。直接勉強を教えることができないので、塾や家庭教師を利用するのはもちろんですが、学校からの成績や進路に関する情報も理解できない保護者が多いのも事実です。
保護者がわかりやすい数値として、塾などの合格可能性をパーセント表示したものがあります。全く占い感覚ですが、感覚的にわかりやすいので、その資料を持って進路相談に訪れる保護者も多いです。塾などで通知される合格可能性は結構無謀だったりするのですが、70%の可能性があるからと希望を持ったりするわけです。大抵は、子供の方が「それは無理」と自分の力を冷静に見ているのが多いのですが。
学校では、観点別評価の通知など、きめ細かい情報を提供しています。占いのような合格可能性みたいなものではなく、事実に基づいたものです。しかし、そんな情報には関心がないようです。結果だけ見て、「どうして5じゃないですか?」とすでに提供した情報を無視した発言。
つまり、学校で丁寧に情報を流しているのに、保護者側は単純でわかりやすい情報を求めているので、双方はかみ合わずに「学校は閉鎖的」などという言葉になるのでしょう。学校でも「ラッキー教科」みたいな情報を提供しないとダメでしょうか。